日記兼ネタ置き場
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バレンタインデーから1月経った、ホワイトデー間近のある日。
ユカリちゃんの双児のお兄ちゃん達の片方であるアオくんは、なけなしのおサイフの中身を眺めながら、何やら頭を抱えていました。
「お返しどうしよう。アメ1個とかじゃ、ダメなのかぁ……」
どうやら彼は、先月貰った(9割以上義理)チョコへのお返しをどうするかで悩んでいるようで、お小遣いはあまり残っていない―しかも、そもそもが少ない―のに、くれた人数がそこそこ多いので、袋入りのアメで誤魔化そうと考えていたら、お姉ちゃん達からダメ出しを食らった後のようでした。
そうやってしばらく悩んでいると、自分よりも貰った数は少ないけれど、本命っぽいのや高そうなのもいくつかあった筈の、双児の片割れアイくんが、何だか余裕ぶっこいているのが、アオくんの目に留まりました。
「アイくんてば、何でそんなに余裕なの!? お返しはどうする計画?」
半分泣きつくようにアオくんが問い掛けると、アイくんはニヤリと笑いました。
「知ってるアオくん? 友チョコは、お互いあげっこすれば、ホワイトデーにお返ししなくてもいいんだよ。……つまりぼくは、お姉ちゃん達と一緒に作ったチョコを、その場でちゃんとあげかえしたから、お返しはしなくていいんだ」
「えぇーっ!? アイくんズルい」
アイくんの答えに、アオくんは思いきりぶーたれていましたが、弟達のやり取りが聞こえていたお姉ちゃん達は、
「ズルいというか、ずる賢いな」
「でも、手としては確かにアリだよねぇ」
「うん。アイくんのチョコ、上手に出来てたよね」
「材料費はほとんど母さん持ちだったから、お小遣いも使ってないよね」
などと、ひそひそ感心していました。
そんな子供達を眺めていたお母さんは、仕方ないので
「……クッキーの材料は、大体そろっているが、作るか?」
と、助け船を出してあげましたとさ。
ユカリちゃんの双児のお兄ちゃん達の片方であるアオくんは、なけなしのおサイフの中身を眺めながら、何やら頭を抱えていました。
「お返しどうしよう。アメ1個とかじゃ、ダメなのかぁ……」
どうやら彼は、先月貰った(9割以上義理)チョコへのお返しをどうするかで悩んでいるようで、お小遣いはあまり残っていない―しかも、そもそもが少ない―のに、くれた人数がそこそこ多いので、袋入りのアメで誤魔化そうと考えていたら、お姉ちゃん達からダメ出しを食らった後のようでした。
そうやってしばらく悩んでいると、自分よりも貰った数は少ないけれど、本命っぽいのや高そうなのもいくつかあった筈の、双児の片割れアイくんが、何だか余裕ぶっこいているのが、アオくんの目に留まりました。
「アイくんてば、何でそんなに余裕なの!? お返しはどうする計画?」
半分泣きつくようにアオくんが問い掛けると、アイくんはニヤリと笑いました。
「知ってるアオくん? 友チョコは、お互いあげっこすれば、ホワイトデーにお返ししなくてもいいんだよ。……つまりぼくは、お姉ちゃん達と一緒に作ったチョコを、その場でちゃんとあげかえしたから、お返しはしなくていいんだ」
「えぇーっ!? アイくんズルい」
アイくんの答えに、アオくんは思いきりぶーたれていましたが、弟達のやり取りが聞こえていたお姉ちゃん達は、
「ズルいというか、ずる賢いな」
「でも、手としては確かにアリだよねぇ」
「うん。アイくんのチョコ、上手に出来てたよね」
「材料費はほとんど母さん持ちだったから、お小遣いも使ってないよね」
などと、ひそひそ感心していました。
そんな子供達を眺めていたお母さんは、仕方ないので
「……クッキーの材料は、大体そろっているが、作るか?」
と、助け船を出してあげましたとさ。
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